- 2008年7月25日 01:44
- photograph
ライカとフィルムカメラに、今夜、別れを告げることにした。
少し昔の話をしよう。
僕がカメラをはじめたのはいつのことかわからないが、最初に使っていたコンパクトデジカメから、たてつづけにカメラが壊れた。旅行というか自転車の散歩に毎日のように持ち歩くようになると、かなりガタがきて、性能のレベルの低さにも気がつく(不満が出る)ようになった。
壊れて買い直すということを幾度かしたあとに、奮発して高いカメラを買えば、そう壊れず、しかも使い心地も写りもがいいということに気づいた。
以来、カメラをとっかえひっかえして、自分に合った器材、自分の写真を模索していた。人には、買い替えばかりしてなにを考えているのかと思われるかもしれない。自分でもそう思う。カメラバカな写真家である。
僕のフィルムカメラとの出会い、フィルムカメラへの関心は確実にリバーサル狂の友人によるものだったのだけれど、雑誌と他人の言葉に惑わされて、フィルムを使えばデジタルにくらべて色が良くなるとか自分でプリントすれば諧調が良くなるとかカールツァイスのレンズを使えば良くなるとかいった頓珍漢な勘違いを多数併発していたが、実際の所写真がうまくて、良い場所にきっちり足を運んでいて、やる気と情熱がそこにプラスされればお店プリントでも名作は生まれ得るのだと気づくには時間がかかった。フィルムカメラは何台買い替え、何百本のフィルムを湯水のごとくゴミにしていったことだろう。
近頃、僕は割り切って古いものは捨て、どうでもいいものは捨てる。おかげさまで、僕はフィルムからは撤退することになりそうだ。使わないものは売る。よけいなものは持ち込まない、足るを知り、無駄な買い物をしない、興味がわいても現実的な実用性を考える。そんなあたりまえのことをしただけの結果なのだけれど、僕がフィルムでいかにがんばった所でデジタルの方が慣れてるし(個人的に)使い勝手がいい。下手にフィルムカメラにしがみついていると変な執着や無駄遣いをしてしまうので、あきらめて縁を切ることにした。
そしていま、僕はフィルムカメラにお別れを告げなければならない。
そして、ライカM8とお別れをしようと思う。